「関西SDGsユース・アイデアコンテスト」は、今回が初開催となる、関西の学校に通う高校生以上の学生を対象としたコンテストです。SDGsへの関心が世界中で一層高まる中、「いま私たちにできることは何か」という視点から、285ものアイデアが集まりました。
最終審査に進んだ7作品の中から、グランプリ1作品および優秀賞2作品を決定しました。また、オーディエンス賞2作品、企業賞7作品も併せて決定しましたので、下記にて発表いたします。
01 環境問題 | |
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シーアスパラガスで塩類集積を防ぐ | シーアスパラガス班 / 桂高等学校 |
銅電極を用いた微生物電池の新規利用の提案 | パララムズ / 四條畷高等学校 |
45から学び「捨てる意識を捨てる」 | 米﨑 葵衣 / 富岡西高等学校 |
02 食品ロス | |
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フードデポジット制度 | 細田 悠太 / エコール辻大阪 |
SDGsLink | GENIE / 立命館守山高等学校 |
03 フリーテーマ | |
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AI技術を利用した ローカルSDGs達成支援ツールの開発 |
Green Engeneers / 大阪大学 |
天麩羅がカルタでアげる識字率 | チーム天麩羅 / 渋谷高等学校 |
世界的な課題に対して、食糧、農業、環境など多面的な解決にチャレンジする意欲的な提案です。提案だけでなく、その一部に取り組み、更なる課題提示、今後の計画までも提示していることが評価できます。
公益社団法人2025年
日本国際博覧会協会理事・
副事務総長
審査員 森 清
困っている人の話を聞いてツールまで開発したアイデア力を評価しました。具体的な活動をしている点も大変良いです。今後はかるたがどう問題解決までつながるのかを探索して教育という着実な効果を生むための検討を期待します。
独立行政法人 国際協力機構
(JICA)緒方貞子平和開発研究所
副所長 審査員 武藤 めぐみ
井上 剛志
関西SDGsプラット
フォーム
運営委員長
公益社団法人関西経済
連合会理事
今回のコンテストには多くの学生の皆様に応募いただきました。
最終選考に残った作品は、どれも問題や課題をよく分析し、解決策を提案していました。その解決策が実際に持続的に実施可能かという点が評価につながったように思います。僅差で受賞を逃してしまったグループもありました。受賞された方も、残念ながら今回は受賞できなかった方も、これからも身近なことでSDGs達成に向けて自分達で何かできないか考えながら暮らしてみてください。第二回アイデアコンテストも実施される予定ですので、是非また応募してください。
今回のコンテストの実施に際しまして、多くの方々にご協力いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
大中 英二
大阪府政策企画部
企画室長
皆様の提案から、身近な課題を解決したい、学んだ知識を活かして社会を良くしたいという想いを強く感じることができました。そのような想いを行動に移し、積み重ねることが、SDGsが達成された社会に繋がると考えています。2030年に社会の中心で活躍される皆様の取組みをこれからも応援しています。
北山 久恵
日本公認会計士協会
近畿会会長
若い世代の斬新で柔らかな発想で、食品ロスや環境等の身近なSDGsの課題・問題について独創的なアイデアを出し、実際に行動し熱意をもって取り組んでおり、具体的で実現可能性も高いアイデアも見受けられました。若い時から持続可能な社会の実現のため自分たちができることは何かについて広く高い視点で熱心に考え道筋を描いており、将来が楽しみです。彼らのアイデアがビジネスに活かされることを期待します。
杦本 育生
NPO法人 環境市民
代表理事
環境首都創造NGO
ネットワーク
代表幹事
関西SDGsプラット
フォーム
運営委員
推進会議理事
NPO法人環境機構理事
公益財団法人京都市環境
保全活動
推進協会理事
新型コロナウイルスへの対応によって、ユースの皆さんのアイデアの熱意あるプレゼンを聴くことや質疑応答ができなくなり、大変残念です。パワーポイント資料を見る限りでは、アイデアを社会の仕組みを変えるところまで構築した提案はあまりないようです。次の機会にはSDGsが求める複数課題の同時解決と社会的な新たな仕組み構築までを含んだアイデアを熟成させた提案を期待します。
西井 敦
読売新聞大阪本社
論説委員
日々の暮らしの遥か彼方、この星が抱える難題に思いをはせる。容易ではない。機知、ユーモア、想像力…。若き頭脳が構築したアイデアの数々は軽やかにハードルを飛び越え、無限の可能性を示唆してくれた。大人も負けちゃいられない。彼、彼女らと手を携え、共に冒険に挑むべし。明日とは言わず、今日からでも。
一次審査を通過した16作品のうち、概要資料を提出いただいた12作品をオーディエンス投票の対象作品とし、公式HP上にて皆様にご投票いただいた結果をもとに2作品を選出いたしました。(投票期間:7月10日(金)~8月10日(月・祝))
関西SDGsユース・アイデアコンテストに賛同いただいた7企業・団体に、
全ての応募作品の中から最も共感できる作品を選んでいただき、企業賞7作品が授与されました。
ロスになりかねない食品の問題を食品を保存のできるおいしい食材に転嫁させるアイデアはまさにコペルニクス的発想だと思います!自給率がなかなか上がらない中、本当に実現してほしいアイデアです!
「『環境問題』って広すぎて、」という視点に共感しました。社会への訴求を課題とする環境ビジネスにとっても、役立つご提案でした。
私と明日をつなげる
食プロジェクト
立命館大学 渡邊 朱莉さん
幼い頃の震災の経験に基づく企画内容が心がこもっていて魅力的に感じました。
ダイバーシティ社会の実現に向け、就活ツールの履歴書を課題解決の手段として活用していく着眼点が学生らしく、具体的な方法や実現のためのスキームも提案されていることを高く評価しました。
海の環境問題に関心をもつと同時に、地元の魚に愛着をもってもらおうというこのアイデアは、SDGsにつながる素晴らしいものですし、多くの魚をお寿司としてお客様に届けるくら寿司として共感できるものです。あとは、魚を獲るためにかかったコストをどう補填するかなど、実現するための具体的なプランがあるともっとよくなると思います。ぜひ、いろいろなアイデアを膨らませていってください。
この度、関西SDGsプラットフォーム 食品ロス分科会 ZERO FOOD WASTEより賞を贈呈させて頂きました。アイデアが、食品ロスを削減するだけでなく、外国の文化に触れる機会の提供を子ども達に行う、ということで食育の観点が含まれている点、そして場所を大学構内で行うことで、大学生を巻き込み、また地域の生産者とも連携する、という多くの方とパートナーシップを築いている点を高く評価しました。
未利用の食品を加工するだけでなく、生産者や消費者双方とコミュニケーションをとり、サプライチェーン全体で課題解決を図ろうとする考え方に共感しました。また、食材ごとのレシピを考案するという点が素晴らしい。多様な未利用食品に対応でき、消費者のスキル・意識の改善にもつながるなど、取り組みの広がりを感じました。当生協との連携も期待しています。
食品ロス問題解決というSDGsの中でも特に身近に感じられ重要と思われる目標に真正面から取り組んだ大胆な着想で、かつオリジナリティも高い。この制度を運営することになる飲食店側の課題、特に大きな効果が期待できるが適用が難しいと思われる宴会での課題をクリアし、是非実現されることを期待しています。
関西SDGsプラットフォーム
運営委員長、公益社団法人関西
経済連合会理事
審査員長 井上 剛志